12/27 ウィー・ウィル・ロック・ユー we will rock you
エンバンクメント駅に近づいてきたときには、もうあたりは暗くなってきている。そのままナショナル・ギャラリーのそばを通ってトッテナム・コート・ロードに向かって歩くけど、夜のロンドン・・・・・好きですなあ・・・・暗くて。年末ってこともあるんだろうけど、やっぱ中心地区は人が多い。東京みたいにうんざりするほどってほどじゃあないんだけど、ほどよく都会の雑踏を堪能できます。

なぜトッテナム・コート・ロードっかって言うと、ドミニオン・シアターに向かっているのであった。そうです!とうとう初めてのミュージカルを見るのだよ。ミュージカル・・・・ミュージカル!大人の娯楽って感じの響きが何ともいえませんな。


ドミニオン劇場

とりあえず、難解なストーリーやセリフは避けたい気持ちもあったので、やっぱり男の子はロックじゃ〜・・・・ということで、クイーンの音楽を基にした”WE WILL ROCK YOU"を見ることにした。

チケットはすでに購入してあるのだよ。土曜日だし年末だし予約しないと見れなかったら困るからなあ・・・
おお!思ったより年齢層が高いぞ!まさに大人の時間、大人の社交場の雰囲気ですねえ・・・いいのか、クイーンの音楽がこういうことで・・・あ、若者だ!・・・・日本人のようです・・・・いかにも若者って感じの人は、やっぱり観光客だけのようであった。
ま、中年層ぐらいまでは納得。クイーンって、よく考えたら20年以上前じゃん。かえって若者が来ていることの方が不思議なのかもしれん。
しかし、老夫婦まで来ているんですねえ・・・・なんとなく微笑ましい気持ちもしたりして・・・・・

劇場の中はやはりアルコールを飲む場所もあったりして、いい雰囲気です。しかし劇場やコンサート、さらには映画館までお酒飲みますからねえ・・・・日本では考えられませんな。
ミュージカル自体は、結構盛り上がっていた。英国人ってあんまり熱狂的な反応はしない傾向にはあるんでけど、やはりロックを土台にしたミュージカルってことで、すごい熱狂ぶりの反応でありまっせ。舞台装置とかもすごいよなあ・・・・音楽が生演奏だってことも見ている途中で気がつきました。ミュージカルって普通、生演奏だったんですね。自分はてっきりテープかなにかと思ってたぜ。お恥ずかしい・・・・・芝居に合わせて演奏はじめるのって難しいと思うんだけど、さすがです・・・・ビッタリ合っております。

パンフレット

初めてのミュージカルを気軽に楽しむには、いい作品だなあ・・・・と思ったのであった。


とは言いつつも、ストーリー的には正直言ってかなり幼稚な気もした。
ミュージカルの話は基本的に単純なものが多くて、気軽に楽しむ物だとは思う。こちらも英語力がないので、難解なものを見せられてもちょっとまいるというのもある。
でも、これはバカバカしさのほうが残念ながら勝っているような気がするのですよ。半SF形式の話が余計にちゃちさに拍車をかけている感じがする。

もしもロックファンなら見ておいてもいいかな?でも単にミュージカルを見たいのであれば別の作品を見たほうがいいような気がします。

評論家の評判ももうひとつという噂も聞いたけど、芸人受けしないだろうなあ・・・・と思うのであった。

 

oak lodge hotel 泊