ファンタジー・冒険  fantasy : adventure
ハリー・ポッター harry potter 2001米英合作

ファンタジーブームの火付け役。英語はイギリス英語が堪能できます。映画の評価が分かれるところですかね。こういった作品は原作に忠実に作っていくしかない。逆に言うと決して原作を越えることはできないわけです。映画としては最初の作品のほうが良かったかなと言う気はする。原作で描かれている以上に、実際の子供たちは成長してしまうんですよね。ちょっとファンタジーどころではない大人になってしまっているわけです。ある程度偏見を覚悟で書いてしまいますけど、ファンタジー映画の良さって幼い子供だから成り立つ面があるわけで、終盤のハリーポッター映画は、なにか異様な思春期映画になった気がしてしまいます。

ナルニア国物語 narnia 2005米英合作

ファンタジー映画ブームに乗じて、ディズニーが作った有名小説の映画化。映像的にはさすがにすごい感じはした。舞台も第2次世界大戦中の英国。イギリス英語も十分堪能できます。
作品として好きかどうかというと、ちょっと微妙な気はする。なにもかもうまくいきすぎるし、ハラハラ・ワクワクがもう少し伝わってこないかなと。
特にライオンが喋ったり、死んだのに生き返ったあたりで自分の気持ちは少し離れていきましたわ。
原作に思い入れがある人は見るべし。いかにもディズニー映画という気はします。


ナニー・マクフィーの魔法の杖 nanny macphee 2005米英仏合作

ファンタジーとしては、これくらいのスケールのほうが気分良く見られる気はします。魔法の杖ということでファンタジーにはなっていますが、話の骨格はホーム・ドラマ。なかなか感動もできるいい話になっています。ちょっとメリーポピンズみたいな話かも。
しかし、エマ・トンプソン。英国文芸作品には欠かせない気品の高さが売り物の女優であったはずなのに、最近ではなにを開き直ったのか、醜い魔女的風貌の女性を躊躇なく演じるようになりました。ハリー・ポッターにも同じような風貌で出演している。
ファンタジーとしては、ナルニアや指輪物語よりも、英国っぽい雰囲気が漂う映画になっています。