ダンジネス dungeness
ダンジネスというのは一応ケント州に属していますが、ドーバーから西寄りの方角にある海岸沿いの地域です。イングランド南岸にありがちな元ビーチリゾート的なところでもない。荒涼とした辺鄙なところといったとことです。
ドーバーよりにある
ハイズという町から列車が出ているので行ってみることにしました。

ウェイマス
こんな小さな列車で行きます

ボランティアを中心に運航しているRomney Hythe & Dymchurch Raiway と言う路線なのですが、これがまた小さい。まるでどこかの遊園地か交通博物館にありそうな列車です。
こ、これで遠距離を走るのかいな・・・と不安になるほどです。でも、なかなか人気があるようでほぼ満席になります。季節的なこともあったかもしれません。夏はやっぱり観光客が多いようですな。
列車はそんな自分の不安をよそに、結構いい
スピードで走っていきます。列車の中は狭くて、やっぱりこれは遊園地の子供用なのではないかと思ったりする。実際子供連れは多いよ。列車に乗るのは楽しい。楽しいけど、やっぱりちょっと怖いかもしれない。今グーグルマップを見ても、列車の路線さえ載ってねーやんけ。そんなところがあるんですね。まさか通勤に使っている人はいないんじゃないかと思うけど、なんだか普通のローカル線として運行されているようなのが、とても違和感があるのであった。


内部はちょっと狭いかも

列車はその名前どおり途中でRomney / Dymchurch といった途中駅に止まります。途中駅でも下車してみましたが、普通の田舎のビーチのある小さな町でしたね。ビーチに行くと必ず遊園地的なものがあって子供たちに賑わっていたりする。日本ではあんまり見なくなりましたね。やっぱり高齢化の影響があるのかもしれません。

ダンジネスもこれといった観光施設があるわけではありません。駅前のカフェパブ灯台といったものだけ。

ダンジネス駅と灯台
とりあえず灯台に登って回りも見回してみると、 もうなにもない荒涼とした原野です。近くに
原子力発電所が見えるあたりが、なかなか泣かせる。こういった誰も住んでいなそうな場所に原子力発電所が建設されるのは、.英国でも同じ状況のようのであった。
とはいっても誰も来ない場所なのではなくて、列車は混雑しているし、灯台付近にある建物は観光客向けの
宿泊施設のようなのだ。こういった何もない海岸というのは、もしかしたら英国人の安住の地なのかもしれないとか思ったりする。


灯台からの眺め
これはこれでとても印象深いところです。まるで
世界の終わりの地です。むしろ何もないのを楽しむための場所でしょうね。英国には、たまーにこういった荒涼とした何もない場所がありますね。あまりにも何もないので思わずさみしい気持ちになったりします。

一度訪れてみてはいかかでしょうか。万人向けではないのかもしれませんが、列車に乗るだけでも結構楽しめますよ。