ニューポート newport

B: ウェールズの旅の最後になるのは、ニューポートです。
A: う〜ん・・・・やっぱり知らんな・・・・・名前からすると港なんだろ?
B: そうです。でも、ここは泊まったわけではなくて、ロンドンに帰る途中で立ち寄ったんですけど。

トランスポーター・ブリッジ
A: もしかして、この橋を渡るために行ったんだろ?
B: そのとおりです!やっと人の行動を理解してきましたね。
A: 君たち、乗り物とか橋とか好きみたいだからな・・・・・城が好きとは知らんかったけど。
B: 橋や城はそんなに好きでもありませんって!・・・・・・これは日本にはない形の橋ですよね。
A: なんでこのカゴみたいなものを、ぶら下げてるわけ?
B: 車と人を運ぶためですよ、もちろん。
A: ・・・・・それはわかってるんだが、なんでわざわざ吊り下げて動かさなきゃなんないか?ってことを聞きたいわけ。
B: ここはね、船が通るんですよ。だからただの橋じゃダメってことですね。昔はつり上げたり横に回転したり苦労してましたね。
A: 知ってるような口聞くなよな。たしかに船が通るときに折れ上がる橋は見たことあるがな・・・・・実際に見たことあるわけ?
B: ないですねえ・・・・日本にもあったはずなんですが、やっぱり、いちいちめんどくさい・・っていうことで、さらに上に橋かけたりしたんじゃないかな。
A: 英国ではまだあるんだ。

一度に車を6台まで運べるらしい
B: まあ、かなり架け替えたものも多いと思いますが、英国人ですからね、昔のものも残したがるわけです。・・・・・・そういえば、ロンドンのタワーブリッジは橋が上がりますね。その場に居合わせたことないのが残念です。

A: この吊り下げる橋って、効率悪そうなんだけど・・・・・
B: 確かにそうですよね。でも、乗ってみたら思った以上に速くてビックリしました。
A: 遅そうだけどな・・・・・
B: 想像よりも、すぐ反対岸に着いてしまいました。1分くらいしかかからなかったです。
A: へ〜・・・・・・
B: いまいちの反応ですね。
A: そうは言っても、ただの橋だからな。せっかく行って橋だけじゃ、盛り上げようもないしな。

実際に乗ってみました

B: ま、いいじゃないですか疲れてたんですよ、長旅で。それにこの日は朝4時頃起こされましたから。
A: 誰にだよ。
B: ホテルの火災報知器にです。
A: 火事だったのか?
B: 最初は驚きましたね。・・・・というか、ずいぶんうるさい目覚まし時計だな・・・と半分寝ぼけて思ってました。
A: のんきだね。
B: それで、部屋の外で宿泊客の足音が聞こえだして・・・・・もしかして何かの警報だ!と思ってからパニくってしまいました。下着姿じゃマズいので服は着ましたけど。
A: 冷静だね。
B: ・・・・・・・・・・・いや、時が時だけにテロでもあったのかと・・・・・・爆弾でもあったのかいな、かと・・・・・・
A: 大げさだね。
B: たしかに、スウォンジーの郊外にあるビジネスタイプのホテルでテロもないだろ、と、今は思いますけど。

イングランドとの国境にかかるセブンブリッジ
A: 愚かだね。
B: もうイイです。・・・・・で、とりあえずほかの客と一緒に建物の外に出て、待ってたんですけど、煙も出てないし、こりゃ誤作動かいなと。
A: 不幸だね。
B: ホントにね。・・・しかもホテルの係員が出てきて言うには、「誰なの?禁煙室でタバコを吸ったのは?」・・・・・その部屋に泊まっていた女性が出てきて、「私、吸ってません」・・・・・ほかの客が言うには、「3日前にも同じ誤作動あったじゃないか」・・・・・・・と、ワケがわからずに終わってしまいました。
A: けっきょくなんでもなかったワケね。
B: そうなんです。しかし驚きましたね、英国人のとりあえず言い訳を言う、しかも客のせいにして、という考え方が。日本人はとりあえず謝っちゃうところから始まるほうですからねえ・・・
A: お前もすこし言い訳覚えたほうがいいぞ。