スウォンジー swansea

名前は知らない廃墟
B: さあ、とうとう旅行も終盤です。いきなり南ウェールズまで行って、スウォンジーです。

A: 知らねえなあ・・・・
B: ウェールズ第2の都市です。
A: へー・・・・人口ってどれくらい?
B: たしか、20万人くらいだと思います。
A: 20万で第2の都市なんだ・・・・・・ちなみに1番ってどこだよ?

B: カーディフです。ここは30万人くらいいると思います。
A: 知らねーなー・・・・・まるで共産圏の国みたいだな。
B: なにをワケのわからないこと言ってるんですか・・・今回の旅行の中では、このスウォンジーが一番気に入りました。住んでしまいたくなりましたね。
A: なぜに?
B: まず、港町っていうのがいいですよね。で、あんまり混雑してなくて、生活は便利、歴史もある。南ウェールズに来ると、城とかは廃墟になっちゃってますけどね。
A: お前の場合は、どこ行っても住みたくなるとちゃうか?
B: たしかにブライトンの時も同じこと言いましたね。でも、ここはホントに良かった。観光としてよりも永住場所としてキープしておきましょう。
A: お前はキープするかも知れねーがな、相手は断ると思うけどな。


ウォーターフロント界隈
B: ま、いいんです。港町はいいなあ・・・
A: この辺はなにが有名なのだよ。
B: ディラン・トーマスという英国では有名な作家の像があって、博物館もありました。スウォンジー生まれのようですね。
A: 知ってるのか?
B: え?・・・・読んだことも、聞いたこともありませんでしたけど・・・・・
A: ・・・・・・・・やっぱり・・・・
B: でも、知らなくてもミュージアムは楽しめましたよ、そうとう大酒飲みだったようですよね。
A: むこうじゃ有名なんだ。
B: そのようですよ。いろいろ影響を受けたミュージシャンや作家も多いようですね。
A: でも、日本じゃあんまり聞かねえな。
B: そうなんですよね。ちなみにアマゾンで探しても日本語版は一冊もありませんでした。 原書はたくさんありましたけど。


キャプテン・キャットの像

A: この銅像は誰なんだよ?
B: ディラン・トーマスの小説に出てくる登場人物の1人のようです。キャット船長っていうらしいです・・・・
A: 聞いたこともないから、わかんねーな。・・・・なんでこのオジさん、寄りかかってるんだ?
B: さあ・・・・なんででしょうね・・・・・・でもきれいでカッコイイ像ですよね。スウォンジーに行った時、まず、この像を探したくらいですから・・・・

A: 景色は良さそうだな。
B: ただね・・・写真ほど絶景の場所でもなかったですけどね。この写真のすぐ右となりに寂れたカフェがあって、港で働いている肉体労働者風のゴツイおっさん達が、不審そうにこっちを見てたのが忘れられませんね。
A: 不審そうに、って?
B: ”お前は、なんでこんなところで写真撮っとるんだ?”・・・・・てな感じ。
A: 観光に来るようなところじゃないんだ?
B: そうですね、まあ現地の人にとっては見慣れた風景でしょうからね。
A:  観光客はあんまりいないんだ。
B: そうでもないですよ。近くには交通博物館みたいのもあったし・・・・・少なくともディラン・トーマス博物館は人がいましたよ。

港の近くにはキレイなフラットが建ち並ぶ

A: 人がいた、って・・・・・賑わっていた・・・・と言わないあたりが微妙だな・・・

B:  ま、そういうところです。・・・・・とにかくここは住みたくなるようなとこでしたよ。港の近くにはフラットが建ち並んでいて見晴らしいいだろうなあ・・・しゃれた住宅地ですね。
A: どうせ金持ちが住んでるんだろ?
B: そうでしょうけど、このフラット、思ったほど高くなかったですよ。
A: へ〜・・・・いくらくらい?
B: 日本のマンションより安く感じました。ロンドンの近郊がバカ高いからなあ・・・・なおさら安く感じました。
A: なんで値段まで知ってるんだよ?
B: 不動産屋の前に物件紹介の広告貼ってあったの見たんですよ。
A:  じゃあ、なんでロンドンは高いって知ってるわけ?
B: ロンドン近郊でも、不動産屋さんがあると、ついつい立ち止まって見てしまうんだよね。
A: わざわざ英国に旅行して、なに見てるんだか・・・・・・

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