チチェスター chichester
チチェスターというのはブライトンから遠くない町であります。海からそう遠くはないのですが、内陸なのでビーチリゾート的なものはないようですね。どちらかといえばローマ帝国期におけるブリテン侵攻の拠点として発展した場所のようであります。現在は退職者・高齢者の移住先として人気があるようで、町の人口の年齢構成が高いみたいですな。

行ったのは7月初めでありましたが、とても天気がいい。最近の英国は天気がいいのだよなあ。地球温暖化で一番喜んでいるのは英国人じゃないかと思ったりする。いくら7月といえども晴れた英国に当たる確率は低かったりするもんで、とてもラッキーな気分であります。
しかし、こちらが半袖だけで渡英すると、肌寒くて長袖を買わなければならなかったりするのに、しっかりジャケット持参した今回はどうやら長袖不要なようです。

ウェイマス
フィッシュボーンのローマ遺跡

まずは、フィッシュボーンにあるローマ宮殿遺跡を訪問です。最初はこじんまりとした博物館なのかなあ・・と思ってしまいましたが、中に入ってみるとなかなか広大な敷地。そりゃローマ宮殿ですから広いのだろうけど、思った以上に広くて見ごたえありますね。なにせ2000年位前の遺跡なわけなので、残っているのは基礎の部分なのですが、ここでもローマンバスの風呂文化を垣間見ることできます。ガイドツアーでは遺跡発掘の方法などを中心とした説明がされます。
あんまり混んでいないのもいいですね。


チチェスター大聖堂
チチェスターはローマ帝国時代に拠点であったせいか、その後も南イングランドの宗教上の重要拠点だったようですね。
大聖堂もなかなか壮大なたたずまいをしておりますよ。鐘の塔が別建てになっているあたりが面白い。後付けなんでしょうね。
中が撮影禁止っぽかったので、写真がありませんが、ロンドンにあるウエストミンスター大聖堂・セントポール大聖堂と比べてもいいくらいの規模がありますね。訪れたときは教会のサービス中ということで、静かに見てくださいね・・・ということで入場はできました。いずれにしても騒ぐ気はありませんが・・・宗教のことってデリケートなので外国人としては気を使ってしまいます。細かいしきたりやエチケットはなかなかうかがい知れないものがあったりする。とりあえず帽子は脱いでおきました。


ノービアム博物館の展示

ノービアム博物館というところがあったので、ここにも入ってみました。ノービアムって何のことがさっぱり。しかしやはりここもローマ遺跡からスタートです。どうやらローマ帝国時代のチチェスターの地名がノービアムみたいですね。微妙に違うかもしれない。
チチェスター中心地自体が、ローマ遺跡の上に立っているような感じです。
博物館は3〜4階まであって、最後はローマ帝国を題材とした映画のコスチュームなどが展示していたるする。個人的には”ベンハー”と”グラディエイター”くらしかわからなかったな。

とにかくローマ帝国、偉大です。下手すると後から来たノルマンやサクソン時代より文化的に高かったのではないか。


野外博物館の敷地内
翌日には、ウィールド&ダウンランド野外博物館というところに行ってみました。チチェスター郊外にある英国における1000年における人々の生活を展示している屋外博物館。日本で言ったら江戸時代村みたいなものかなあ・・ちょっと違うか。成田空港近くにある房総の村みたいな感じかな。

とにかく様々な時代の英国の生活を垣間見ることができます。アミューズメント的な要素よりは、まじめな展示になっております。とにかく広いので地図を見ながら回らないと迷子になる感じ。

さすがに歴史的な建造物の展示なので、行ったときにはテレビドラマの撮影もあったようです。近づけませんでしたが。