ヨークミンスターはクリフォードタワーと並ぶヨークのアイコニックな存在です。クリフォードタワーは形状と立地が独特なので印象に残りますが、観覧施設としてはそれほど見ごたえはなかったりします。ヨークミンスターは一見英国中にあるような教会に見えてしまいつつも、ここには歴史の重さと繊細な建築技術を感ぜずにはいられない。ロンドンのウエストミンスターと比較しても、決して見劣りしない聖なる場所という感じです。教会お馴染みのステンドグラスも細部までよく作られています。自分は宗教観がない人間なので、今ひとつ誰が誰だかわからないところが痛いところ。
シャンブルズはヨークの中心街にある商業エリア。現在のショッピング街はシャンブルズから少し離れた場所のようでありますが、昔ながらにある小売店が並んだ地区がシャンブルズです。しかしこの2階が通りに突き出したような建物の構造がすごいっすね。ハリーポッターに出てくるダイアゴン横町のデザインの元ネタらしい。そういえばこんなシーンがあったかなあなどと思いながら歩いてしまうわけです。実際のロケはロンドンにあるレドンホールマーケットみたいです。ヨークはチョコレートの英国の故郷のようで、いろいろチョコレートの店も多いです。個人的趣味でファッジが気になった。すごく甘くてくどいけど、ああイギリスだなあ・・といつも思わせるお菓子などでありますよ。
というわけで、チョコレートストーリーというチョコレート工場体験型博物館へも行ってみました。結構人が順番待ちしています。それほど大きい建物でもないのですが、なぜかエレベーターで連れていかれます。まずは、チョコレートの歴史等についても展示があってガイドツアー形式で説明されます。そのあとにはチョコレート作りが体験できるわけですが、なかなか楽しいですよ、作るって感じじゃなくて、チョコの形をつくる部分だけなわけですが、作ったものはもちろんもらえます。1時間〜1時間半程度のツアーですが、これはこれでいい体験であります。それほどおいしいチョコでもなかったりするあたりが少々残念かな。この中でチョコも売っていますが、もう一つ食指が動かんって感じではあります。やっぱりこの後、ダイアゴン横町に戻ってファッジを数種類買ってしまいました。
夜はゴーストウォークなるものにも参加してみました。幽霊ツアーが各地であったりするのが英国の面白いところ。ガイドの方は面白おかしく説明してくれますが、やっぱり少々強面で不気味な感じの人だったりします。参加者に媚びないあたりも英国風。しかし、ここで昔、人が死んだんだよ・・・てなことを平気でガイドして歩くあたりがちょっとしたカルチャーショックだったりする。基本的には幽霊がいるという噂があるんですよ、という個所をガイドされて見て歩くツアーなので、実際に幽霊が見られるわけではないです。いや、見えなかったと言うべきか、気づかなかったと言うべきか。幽霊の皆さんも、毎日毎日こう大勢で見学されたら、いいかげんやってられないのではないかな。