たしかにここは広い。 ちゃんと見るなら1日がかりで見るのが正解のようですね。いや、言われたとおり1日じゃ無理っていうのもその通りなんじゃろうなあ・・・
というあたりで、お互いに疲れてきたので、中にあるカフェに入るか!ということになった。・・・・・この2人の場合、何かあると必ずカフェに入るわけであった。
サンドイッチうまそうだけどなあ・・・・・どーしよーかねー・・・・・と、カウンターのメニューに見つけたジャケットポテトの文字。
そう、これこれ今こそイモを食べる時じゃ〜さらにはショートブレッドのド甘いやつ。カプチーノも注文。・・・・あ、あんたもジャケットポテト買ったな?ファーストフードみたいなとこだけど、うまそうだよね・・・・・
しかし、相変わらず食うの早いですねえ・・・・・・聞いてみたら、”冷めないうちに食うほうがウマイから・・・・・”、という返事。・・・・たしかに理にかなってはいるけどねえ・・・・・健康上はよろしくないですよ・・・・・・あ、だんだんいやな顔されてしまった・・・・・わーこれ以上ツッこむのは止めとこ・・・・いや、いいんですよー早くたって・・・・・しかし、知らなかったな、イギリス人がこんなにせっかちとは・・・・・・
自然史博物館
ということで、V&Aです。前回は足の激痛で断念してしまいましたが、今回はちゃんと見るぞ。
さすがにここも広いのであった。ブリティッシュ・ミュージアムっていうものがありながら、さらにこんな広い博物館ができるとは・・・・・いったいいくら世界中から拾ってくれば気が済むんだかイギリス人。と、文句を言いたくなります。
日本の博物館なんてさみしいもんでっせ。しかも、日本の古い美術品なんかも全部外国に取られてるんじゃなかろーか。美術館のほうは多少最近は流行ってるみたいだけど、日本の博物館っていったら、小学生の社会見学用としてしか存在してねーんじゃないだろうか・・・・
ここにはミュージック・ルームが新設されていて、友人は感慨深げに見てましたけど、これってなーに?昔の貴族の音楽鑑賞室みたいなもんでっか?・・・・あまりに真剣に見てらっしゃるので、質問できねー・・・・
ということで、ここもたっぷりと見学したかったのでありますが、全部見ていたら日が暮れてしまう。じゃ、サイエンス・ミュージアムも見たいので、そちらに移りましょうか?
実は、ここも甘く考えていた。ガイドブックなどでのサイエンスミュージアムの扱いって小さいから、博物館自体も小さいような錯覚をしていた自分。
ここも、自然史博物館並にでかいことを発見。ぎゃ〜こんなに広くするなよな・・・・・やたらと子供が多い。
アイマックスまで入っとるじゃねーか・・・・・・自動車やら飛行機やら機械モノが好きな人にとっては、かなり興味深いかもよ・・・・・飛行機なんて、模型や実物はもちろん、エンジンなんてかなりの種類が展示されている。当然、エンジンを念入りに見入る人は少ない。そういったコーナーは人が少なくてすいています。でも歴史的な価値のあるものであれば展示しているわけで、その辺が博物館造りの王道を歩んでいて好感が持てます。人集めに媚びてないんだよね。
科学博物館のアポロ10号
この博物館のひとつの呼び物としてはアポロ10号が展示されていること。
友人が言うには、これは模型などではなくて実際に使われたアポロ10号だということだ。
・・・・・・そうか・・・・・たしかに焦げてて、こ汚くなっとるな。
これってアメリカから盗んできたのかねえ・・・・ああ、人聞き悪いこと言ってしもうた・・・ええと・・・借りてらっしゃったんでしょうかね?
あまりにも広かったので、全部見たのかどうかはわからんが、友人のほうは満足げです。どうやらこういった男の子っぽいモノが好きなようで・・・・・・・あ、こらこら、子供のゲームコーナーで一緒になって遊ぶんじゃない!わ、ちょっと恥ずかしいぞ・・・・・・でも、自分もちょっとやってみたかっけど・・・・・
外を出たときには、もう夕暮れになっていた。
ここからロイアル・アルバート・ホールでも見ながら歩くか・・・・ということになってさらに歩くのであった。
アルバート・ホールは講演やってないみたいで静か。ああ、アルバート公さまじゃあ・・・・!ハイストリート・ケンジントンはやっぱりシャレたショッピング街じゃなあ・・・・・・
かなり南の方まで店が並んでいるのですね・・・・・
2人とも、多分目的も何もなく歩いているだけ・・・・・でも、なんとなくこれでいいような気がしてるのであった。多分向こうもそう思ってるような気がした。やっと、相手の考えてることが3日目でわかりだしたのであった。
とは言っても、どんどん歩いていくとちょっと不安にもなってきた。どこまで行くんじゃろうか、我々は。・・・・・あのお・・・・・ここってどこ?・・・・どの辺なの?・・・・え?ハンマースミス近くまで来てるって?ずいぶん歩いたんじゃないでしょうかね。でも、ショッピング街歩くのってかなり楽しい。
と、突然、じゃ”パブにトライしてみよう”と言われるままに近くのパブにはいった。
おお!ここはホントにパブっぽい。ゲーム機があって、こ汚いカウンター。客もほとんどが地元の人たち。迷ったけど奴がラガーをたのんだので、自分もラガーにする。おお、うまいよなあ・・・生ぬるいけど、こんな寒い夕方に冷たいビールはいらん!って感じ。
早くも2杯目。今度は自分が買いに行った。ギネスを頼んでみる。・・・・・・これもうまいじゃん。
だんだん、酔いが回ってきたせいか、こちらも話が弾むようになってきた。それに3日間も一緒だったせいで相手の話もかなり聞き取れるようにはなってきたなあ・・・・・・
そうそう、最初っから酒のめば良かったんじゃ〜今さら気づいたぞ・・・・英会話上達の秘訣は酒だったんじゃ!・・・・・・
ということで、酔った勢いでこの際だから聞いてみる。
自分:”あの女性は恋人なの?”
友人:”・・・・・・・・”
自分:”イングランド人がスコットランド人と仲悪いってホントなの?”
友人:”確かに昔はそういうこともあったかもしれないけど、今はそうでもないよ”
自分:”ほー・・・・じゃあフランス人を嫌ってるってホント?”
友人:苦笑しつつも・・”それもホントとは言えないなあ・・・”
などとなどと、とりとめのない会話をしつつ、パブってほんとに心地よい空間ですなあ・・・・もっと早く来たほうがよかったなあ・・・・最初の日も2人で行ったけど、昼食時だったし、車を運転していたからビールは1杯だけだったからなあ・・・・・・
結局、そこからタクシーでホテルまでおくってくれた。
でも、それでサヨナラじゃああんまりにも悪いので、サウスケンジントンの駅まで見送りに行った。
最後だけは、必死の片言で3日間のお礼を言ったのでした。
どうやら、こちらの気持ちは伝わったようで、最後はお互いに手を振って別れたのであった。
さてとホテルに帰るか!・・・・・でもよく考えたら食事はしてなかったなあ・・・・・駅周辺を覗いてみたけれど、やっぱりレストランは入りづれー!・・・・・テイク・アウェイ専門の店にはいってケバブをたのんだら、今日はもうないって・・・・じゃあ、フィッシュ&チップスにしとくわ。
ホテルに帰って食ったフィッシュ&チップスは、今までの中でもとりわけマズかったのでした。
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