7/28 ケンジントン編 kensington
この日はまず、オックスフォードサーカスから歩いていって、デュークストリートにあるヒギンズという紅茶屋に行った。ガイドブックにも載ってる有名なところでありながら小ぢんまりした店で好印象。缶入りじゃない紅茶が買えるのもいい。

オックスフォードサーカス

観光客もあんまり来てないし、なんか通好みって感じ。こういう店のほうが断然楽しい。店員も観光客ばかりにウンザリしていないせいかとても親切。

歩いてたら、アメリカンエクスプレスの両替所発見。手数料無料だって〜!これは見逃せないとばかりにトラベラーズチェックを現金化する。いやーしっかしパスポート持ち歩かねばならないのってちょっとイヤだね。

地下鉄でナイツブリッジに行く。まずはオシャレで中産階級憧れのデパート、ハービーニコルスに入る。
やっぱり若向きで都会的な感じ。なぜかあんまり観光客来ていない。

変だなあ・・・駅は観光客でごった返していたのに・・・・

ロンドンは観光客しか行かないところと、観光客が行かないところがハッキリわかれてるんじゃないですかね。これは、選び方によっては空いている穴場も多そう。
案の定、ハロッズに行くと、やっぱり観光客ばっかり。とにかくお土産が買えそうなところは観光客のみと言ってもいいくらいだ。
やっぱり広くてどーもならん。外に出てみると突然の雨。お!はじめてロンドンで雨を見たぞー。たいして日本と変わらんけど・・・
雨が小降りになるのを待って、駅まで歩いて行く。ちょっと空しい気持ちと、これでこそロンドンなのだー・・・という気持ちとで気取って歩く。
買い物をけっこうしたので、荷物を置きにホテルに一回帰る。
今度は地下鉄でサウスケンジントンへと行く

ここから博物館方面まで近いはずなんだけどなあ・・・も、だんだん足が激痛になってきたなあ・・・・こりゃ早くもロンドン観光の危機が訪れとる・・・
しかも地下道はなかなか博物館までたどり着かん。けっこう距離あるんだ・・これが・・痛いからなおさら・・・とにかくヴィクトリア&アルバート博物館まで行かせてちょうだい・・・い、痛いけど表に出たときの景色は壮観。ああ、博物館と近くには多分大学・・・この辺もなかなか由緒深いところらしい。

とにかくヴィクトリア&アルバート博物館にたどり着いたぞー。で、中に入ってみて、思い出した。ロンドンの博物館ってどこも中が広くて歩くの疲れることを・・・
とりあえず見はじめて10分くらいでこりゃ見てられんという気になった。もう足が痛くて、歴史も美術もどーでもエエ!1階の広場のベンチで休む。目の前には中国の食器らしき展示。ぜんぜんどうでもいいんだけど見ているフリをする。まるで食器に興味があるかごとく・・・でも耐え切れずに靴を脱ぐ・・・足をもむ・・・足の裏が腫れてるみたい・・・迎えに座ったインド系の真剣に展示を見てる表情に後ろめたくなったが、今は足のほうが大事。

座った状態で30分は経過・・・もうダメ・・・・この博物館は出よう・・・自然史博物館も楽器博物館も予定してたけどパス。といってそのままハイドパークまで歩く。さらにはハイストリートケンジントンまで歩く。食るとこ探すけど・・・どうも一人で入りづらいやん・・・・ロイヤルガーデンホテルのアフタヌーンティがいいらしいんだけど・・・ここもドアマンなんかがいて入りづらい・・・しょうがないからコンビニみたいなとこで、またまたサンドイッチを買う。最近の食事はこればっかし・・・

ケンジントンガーデンズのあたりでベンチに座って食する。とりあえず、ほっとひと安心。今日はちょっと寒いけど、みんなのんびりしていて気持ちがいい。足が痛いのでもう動けン。ここで今日はロンドンの人の公園とやらを観察してるぜ・・
しかし、そうそうのんびりはさせてくれないロンドン。またまた雨が降ってきたー。


ケンジントンパレス

しばしガマンしてるが、雨が強いのでちょっと木の下に非難する。
あれ?ケンジントンパレスってあれのこと?

この際だから、写真も撮る。雨はまだ降ってるけど、だんだん小降りになってきた。

そのままアルバートメモリアルまで歩いていってさらに休む。もう観光してるよりも、休んでるほうが時間が多くなっとる・・でもしょうがない。足が痛いのだから・・・また前回みたいに歩けなくなるのもいやだしな・・・それに痛くて観光にも身が入らん・・・
ここに来ると、なぜか雨が止んで晴れ間が差してくる。
やっぱりこれがロンドンの雨なのだ。降ったと思ったら止む。止んだと思ったら降る。
人々があんまり傘を持たない理由も良くわかる。

そこでじゃロイアルアルバートホールでクラシックのコンサートでも見ようかな・・・という気になってきた。正面玄関前に行くとプログラムが書いてある。
今日はバッハだって・・・ほとんど聴いたこともないけど、これでエエ。これを見てやる。それにしてもプロムスって混んでるんじゃなかったっけ?
正面じゃないのかな・・・と思って裏に回ってみると・・・や、やっぱり、いるわいるわの行列。ちょっとめげそうになるが、これも経験。一番下まで行って並ぶ。なぜか列は2ヶ所あった。短いほうに並んでしまえ!どう違うのか全然わからんが、入れるならどっちでもエエです。


アルバート記念塔

並んでいるにも足が疲れるが、歩いてるよりマシ。1時間は並んでたぞ。
やっとのことで列が動き出して入り口で3ポンド払った。やっぱり安い。500円くらいでしょ?
みんな駆け足で階段を登る。もちろん自分も最後の力を振り絞って登るわ登るわ、5階くらいまで登ると、そこはほとんど天井に近いギャラリー席。いや、席はないから通路。
へ?ここなの?

みなさん手すり沿いに陣地を決めて座り込む。後から来た自分は手すり沿いには座れずに、壁沿いのパイプイスに座った。
とりあえず座れただけでも良かった。足痛いから立ち見は勘弁してくださいよー・・・・トイレのすぐ側だけど・・・みんな軽食持ってきとるじゃねええか・・7時からの開演だったからなあ.。
食事どうするのかと思ってたけど、こういうことでしたか・・・・
クラシックの会場で食ってるとは思わなかったで。

いちおう下を見下ろすと、ステージの前が立ち見になっていた。ああ、別の行列はあっちだったか・・・たしかに向こうのほうがぜんぜん特等席だやなあ・・・失敗したかね。

でもコンサート自体はとても良かった。ヨーロッパってこういう文化は日本より数段恵まれてるし、庶民に支持されてるよなあ・・・

途中で1回休憩時間があったので、外でタバコを吸っていたら、なぜか男のビジネスマンらしき人に
タバコ1本くれないか?”とせがまれた。
当然1本あげたら、”金払う”って言う。ポンドでいくらぐらいなのか良くわからんし、別にほしくもないから”いらーん” と言ったら、相手はちょいっと怪訝そうに”さんきゅう”て言って去って行った。


セント・ジョージズ・ホテル外観

こういう場合取らないほうが失礼なのかね?そうかもね・・・そうかも知れねえけどなあ!人に物あげて怪訝そうにされるとは、いったいどういうこっちゃ! まったく失礼な奴だ!もうやらん。

コンサート終了後。オックスフォードサーカスに戻ってきて、カフェでまたまたサンドイッチを食った。
も、ホントにサンドイッチばっかしやな・・・ロンドン来てから・・・・でも全然あきていない味音痴の自分なのであった。

さ、このホテルは今晩で終わりだ!今日はゆっくりと寝ることにしよう。明日早いし・・足痛いし・・

普通は海外に来たら、ナイトライフも楽しむみたいだけど、自分はいたって健全。早寝早起き。
まるで、ジジくさい生活の自分なのであった。
というか一人でナイトライフもないだろ、という気はする。基本的に奥手ですし・・・・・・


st georges hotel 泊