1/24 ツェルマットからロンドンへ zermatt to London


ツェルマット駅前の電気タクシー

この日はまず、ツェルマットにある日本語インフォメーションセンターへと行った。
ここで日本への宅急便を取り扱ってるそうだ。
スキーブーツとウエアーをここで送ってしまうことにした。日本への輸送費はちょっと高かったけど、ま、地球を半周することを考えれば、しょうがない。

センターの人との話で、これから
ロンドンに向かうってことを話したら ”最近ロンドンは治安が悪いからねえ・・・”だって。

聞いたところでは、夜に地下鉄のホームの隅で黒人にナイフで脅されて財布をとられたっていうこと。
知り合いの人も何人も被害にあっているので、十分に気を付けてっておしえてくれた。

この時点では彼が親切心で言ってくれてるのか、日本人の無用心を引き締めるために言ってるのかわからなかったけど、気をつけるにはこしたことがない。ありがたい情報として聞いた。

たしかになあ、ツェルマットは日本と同じくらい、もしかしたらそれ以上に安全なとこだったからなあ・・・・・これから行くロンドンは大都会だから、スイスと同じようにはいかないよなあ・・・・と身の引き締まる思いと不安でちょっとビビッたのでありました。

あともうひとつ、”ここしばらく最近、雪降ってないんだよねえ、斜面ガリガリだったでしょ?”って言われた。
そうだったのかあ・・・スイスも雪不足なんだなあ・・・・はよ言っとくれ。

ホテルに帰って、チェックアウトをした。昨夜のミニバーの利用を聞かれて、ワインとミネラルウォーター、それにチョコバーも食べた・・・と答えたら、昨日1日で?と不信な表情をされた。わるいかー?チョコ食って。
ここでも最後に ”Thank you so much. I had a nice time here! " などと言ってみた。笑顔でどういたしましてというようなこと言ってたから、日本人の好印象にはなったのでしょうかね。


2006年冬季五輪開催候補だったシオン

帰りの列車は、来るときと同じ道を帰るので気分的には楽勝。
実際、今回は
ローザンヌでの乗り換えもうまくいった。

でも良く見ると、やっぱり外国の駅は物騒だよな。
気分的な問題かもしれませんが、不審な人物もいるような気がした。全体的に薄暗いし。

そう言えば
ヴィスプの駅で買った切符、ありゃ往復料金じゃねえか・・・だ、だまされたかも・・・・

でも、これでスイス旅行も終わりだなあ、多分もう2度と来ることはないような気がして、目にしっかりとスイスの風景を焼き付けたのでした。
スイスはやっぱりメルヘンチックな雰囲気がある。来るときの怖い印象とは違って、昼間の
コアントラン空港はにぎやか。
空港内の軽食カフェみたいなとこで、軽ーく食べようと思って、でも結局イタリアン風でうまそうなので、ピラフみたいのとチキンフライを食った。
自分の前に黒人が2人注文していたんだけど、店の人の態度が冷たくてつっけんどんだったなあ・・・・自分の番がきたら親切に料理の種類とか教えてくれたから、やっぱり黒人だからなのかなあ・・・・日本人は白人並みの扱いなのかな?

ヨーロッパでも黒人に対する人種差別ってあるんだなあ・・・・と思って、自分が親切にされた嬉しさよりも、ああいった露骨な態度を目の前で見ちゃったことの後味悪さのほうが気になりながら、ロンドン行き飛行機に乗ったのでした。

ロンドン行きの飛行機の中では、またまた機内食が出た。
ああ、さっき空港で食べなきゃ良かったなあ・・・などと思いながら、せっかくだから食べる。今度はWhite Wineと言ってみる。うへへ通じた。もうすっかり旅行通の気分。


今日のイギリスは曇り模様。まったく上空からは見えない。雲の中を下降していくと、おお、あったあった、どよーんと暗くなった都会が。雲も日本と違って見える。

到着して
ヒースローエキスプレスのホームへと急ぐ、スイスと違ってみんな早歩きだ・・・・自分もスキを見せちゃイカンとばかりに急ぐ。一人歩きは危険なのでなるべく集団の近く歩くぜ。

ヒースローエキスプレスはとても快適。
パディントン駅まで15分。荷物置き場もあって便利。

夜のサセックスガーデンズ

みんな荷物おいて席に座ってるの見ると、盗まれる心配あんまりないのかな?意外と日本と違わないやんけ。

パディントン駅って、なんだか中だか外だかわからない駅だ。出口もようわからんです。出口見つけるのにうろうろした。

ここから、駅からそう遠くないところに最初の宿泊場所のB&Bがあるはずだ。

駅からちょっと歩くと、もうそこは駅近くとは思えない薄暗い世界。
だからさあ、怖いんだからね、重い荷物ガラガラいわせて歩きたくないんだよ。でも見つからない。
日本と違って、遠くからホテルがわかるような看板やネオンなんていっさいなし。もう頭の中では、ナイフで脅かされて、めっちゃくちゃ刺されてロンドンの裏通りに犬死にする・・・の図。
どうしてこう同なじような建物に、同じようなB&Bばっかりなんだ?
そこで、1件のB&B前の明かりでガイドブックもう一回見て、1本通りを戻ったら・・・・ああ、あった。
ホテルの中から従業員らしいおじさんが、しきりに外を気にしてる。
げげ!6時過ぎてるし、また怒られるのかよー。

でもホテルの人は、とても親切だった。今日は朝から待ってたんだよーだって。
日本語のパンフもあるから持っていきなさい・・・・といって簡単にロンドン市内の説明までしてくれた。
そこで、夜に出歩くのって危険なの?って聞いてみた。
そしたら、全然!と言うような顔で、ロンドンはそんなことないよって。でもお金だけはちゃんとしたとこに持ってたほうがいいよって・・・・ふーん聞いて安心した。


キングスウェイ・ホテルの部屋

部屋に入ってみると、想像とおりロンドンのホテルは狭い。
しかもここの部屋、なんか床が斜めに傾いてないか?歩くたびにギシギシ音するし・・・
トイレに入ってみると、とりつけ悪くて便器ががたがた揺れる。シャワーのみの部屋だけど、お湯があんまり出てこない。

でも心の中では、もうおかしくて、面白くってしょうがない。これこそがロンドンだよなあ・・・・・
古臭い建物に昔ながらの部屋。いいなあ・・・こういうとこって。 なんでも、150年前の建物らしいし。

ここのホテルは2泊だけなんだけど、全部このホテルでも良かったなあ・・・
窓も両手で持ち上げるタイプがなかなかイキです。薄い板ガラスで外の音がずいぶんダイレクトに聞こえるとこがご愛嬌。
意味不明のアイロンの設備。いやー外国に来た感じするなあ・・・

安全情報を受けて、ちょっと近所を見てみることにした。町並みも古くて、ちょっと汚くてかっこいい。
お、フィッシュ&チップスの店だ。やっぱりロンドンの店はかっこいい。
パディントン駅にもう一度行ってみる。しかしスイスもそうだけど、ヨーロッパって薄暗いですね。蛍光灯ピカピカしたとこがほとんどない。
ここの本屋で、ロンドン観光の必需品らしいA to Zを買ってみる。
レジの人は日本人みたいだったな。

そういえば、ホテルのおじさんもアラブかインド系みたいだった。ロンドンが白人ばっかりだと思っていた自分が間違いでした。
結構、移民の人たちが多く住んでる町なんだなあ・・・・白人の人は駅で足早に歩くビジネスマンしか見てないな。当たり前なんだろうけど、国際色豊かな都市なんだなあ・・・

今日はホテルに帰ってイギリスのテレビでも見ることにすっか。


London kingsway hotel 泊