朝食 breakfast
一昔前は日本人のホテルでの失敗と言えば、”バスタブから水をあふれさせた”ことが定番のようでしたが、最近のホテルは外資ホテルの進出により、どこへ行っても似たような構造になっています。一番の違いは、言葉の違いが大きかったりする。
違いがあるとすれば、朝食、イングリッシュ・ブレックファーストではないかと思うので、初心者のために少し事前情報が必要かと思います。
バイキング形式 buffet
バイキングスタイルの朝食は、気軽さがうれしい。テーブル係りに話かれられてワタワタする必要もない。
エコノミータイプのホテルだと、すべて自分でとってくる方式があったりするのですが、バイキング方式のホテルであってもテーブル係りが注文を取りに来たりします。 多くの場合、コーヒーか紅茶の注文を取りに来るのであるので、ここでは、Coffee Please(もちろんTeaでもいい)と答えれば数分後にはポットに入ったコーヒー(紅茶)が運ばれてくるはず。
もうひとつ、トーストの注文を取りに来たりします。パンの種類を聞かれると、初めてのときはびっくりしてしまいます。 White(白)ー これは日本でも普通にある小麦粉の白い食パンです。 Brown(茶)ー たまに日本でも売っています、全粒粉の茶色い食パン。ぱりぱりした噛みごたえがあります。
注文式 order
で、一番困るのが、何にしますか?と、いきなり注文を取りに来るところ。朝食メニューのチョイスがテーブルに置いてあるとうれしいのですが、あったり、なかったり。あってもよくわからなかったり。B&Bでもなかなか難しい。
泊まるところによって注文スタイルは違うとは思いますが、一応基本的な選択肢として、
フル・イングリッシュかコンチネンタル。
フル・イングリッシュは、ベーコン・卵・ソーセージ・マッシュルーム・トマト・ベークトビーンズなどが一つの皿にのっています。
あるいは、自分で好きなものだけ注文するスタイルもあるので、上記の中から食べたいものを注文しましょう。わからなかったら、何があるの?と聞いてみるといいかも。あるいは全部食べたい、と言ってもいいです。ただし、結構なボリュームがあるので気を付けて。
卵は、きちんと種類を言います。フライド・エッグ(目玉焼き)、スクランブルド・エッグ(炒り卵)、ボイルド・エッグ(ゆで卵)。たまにオムレツなんていうのもあるかも。
コンチネンタルは、チーズとハム。フルーツかヨーグルトといったところ。コンチネンタルスタイルのものだけバイキング形式になっているところも多い。
あとは、コーヒーか紅茶。トーストはホワイトかブラウン、ところによってはクロワッサン・ペイストリーなんてものもありますが、特殊なものがあるところはちゃんとメニューらしきものがあるはず。あるいは注文を取りに来た人が言ってくれるはず。
ジュース類・シリアル類は自分で取ってくるスタイルのところが多いと思います。雰囲気的にジュース・シリアルが朝食時の前菜的なものになっているようなので、オーダー等が終わったら自分で取りに行きましょう。パスしてももちろんOK。
個人的には少々トーストの枚数が多いのではないかと思ったりする。英国のトーストは薄くてカリカリに焼いてあります。通常、3枚分くらい来ます。ほかのソーセージ類をたらふく食べるので、1枚でいいんですけど。ま、多くて2枚まで。
コーヒー・紅茶にしてもポットで運ばれてきますが、だいたいカップ2杯半分くらいあります。 これらをすべて食べると、なにやら1日に必要なカロリーは朝食の段階で補われてしまいそうです。
かといって、せっかく英国に来てコンチネンタルで済ますのは、なにか日本旅館に泊まってパン食で済ますのに似ている。 ここは昼食を抜いてでも、フル・イングリッシュを食べておいたほうがいい。ま、せめて1回は食べましょう。
チップ等は必要なし。一度B&Bでテーブルに£1を置いていた人を見たことがあります。英国人ではなかったようでしたけど、いままで朝食でチップを置くのを見たのは、その人の時だけです。