飛行機は怖い?2009/01/11
自分で飛行機が好きなのか嫌いなのか、わからなくなることがよくある。
ありきたりの言いいかたで言うと、あんな鉄のかたまりが空を飛ぶわけがない!とやっぱり思う。離陸と着陸の時はいつも独特の緊張感を無意識のうちに感じているような気がする。着陸すると、ああよかった・・・と毎度ながらに思うのであった。でも実際みんな平静を装ってるけど、ホントは怖いんじゃないの?と思う。
平気そうに見える人は、
1 怖いけどなるべく考えないようにしている
2 何度も乗っているので、考えないことに慣れてしまった。
のいずれかではないかと内心思っている。 あれが何でもないと思うのなら、ジェットコースターもバンジージャンプも高さとスピードで考えると全然平気でしょう

今だから書くけど、検査入院しているときにMRIという機械で検査されたことで、軽い閉所恐怖症を患ったと自覚してしまった。それまで思いもしなかったんだけど、閉所恐怖症って必ずしも狭い場所がダメってわけでもないんですよ。閉じこめられるのが怖いわけ。自分の自由の利かない場所に閉じこめられるのが恐怖。だからエレベーターは怖いけど、トイレの個室は平気だったりします。

ここまでだったら、ただ狭い場所へ行くのを避けていればいいだけの話です。でも問題は飛行機に12時間もの間閉じこめられるのも怖くなり始めたってこと。これは自分にとっては大問題。唯一の楽しみである英国旅行。これをあきらめるわけにはいかん!ってもんです。ここから絶対克服してみせる!っていう努力がはじまったわけです。ロープウェイに乗ってみて、ああ大丈夫だった〜と、つぎにはわざと満員の列車に乗ってみて、これも大丈夫だったー・・・・・・結構不快でしたけどね。国内線の飛行機もかなり緊張したけど乗り切れた。やっぱり残すは12時間の国際線ということにはなりました。


ヴァージンアトランティック

国際線の場合、離陸まで結構待たされるのも精神上よろしくないですね。とくにヒースロー空港なんかタクシーウェイ上でかなりの時間順番待ちしてたりして、かなり緊張してしまいました。

さらに国際線の場合、意外と国内線よりも閉塞感が強いことも発見してしまいました。エコノミー/アッパーエコノミー/ビジネスの間はカーテンで仕切られる。飛行中のほとんどは窓を閉めて電気を暗くされる。飛行機自体のでかさは反対に、あまり広さを感じられるような滞在空間ではないのだよ。結構緊張はしましたが、今までに何度も経験しているんだから大丈夫!と自分に言い聞かせて乗り切りましたわ。 とりあえず通路側の席からスタートして、今ではまた窓際もOKのようです。なにかと窓側の席のほうが好きだったりします。やっぱりロンドンに到着するときの眺めは、最高ですな。

とは言いつつも、乗ってからちょっとしたら酒が配られて、その後食事が配られたあたりで、ああ、やっぱりこりゃ楽しいわ。幸せ〜と感じてしまったから、いい気なもんです。よく考えたら国際線に乗るの大好きだったのだよ。大げさに言うと、海外旅行の目的の3分の1くらいは国際線に乗るのが好きで行っていたのであった。自分は飛行機が大好きだったのだよ。

前に飛行機嫌いの友人がいて、その人が「空の上をずっとレールか何かでつながっていればいいんだがなあ・・・」と言ったので、「レールでつながってると思えばいいんじゃない?」と言ってしまった。よく考えたら今の自分の飛行に対する感覚って、ほんとにレールの上を走っているような感じです。多少揺れるのも、上下するのもジェットコースターが揺れるのと同じ感覚になってきてるような気がする。ただ空に浮いていると思ったら誰でも怖いですよ、でもレールの上を走っているならなにか平気です。ま、ホントに怖い思いをしていないせいかも知れませんが・・・

レールどころか実は空の上なんて飛んでないんじゃないかと、思っていたりします。ロンドンなんかきっと成田の地下30階くらいのところにあって、そこまで我々は12時間かけてわざとらしく運ばれているんじゃないのかなあ・・・・・・よくディズニーランドとかの乗り物で画面だけ動いてるヤツ、アレです!シーンに会わせて座席はガタガタ動くようになっています。ロンドンって地上から遠いから暗いんだな〜・・・とバカなことを内心本気で思っていたりするのであった。