イギリスの食事2001/03/16
しかしいろんな人に言われるのですが、イギリスの食事ってマズイっていう評判が日本人の中で通説になってるようですね。

たしかにそう言われれば、うまくはないような気もしますが、そうかねえ・・・・マズイですかね。
ひとつ言えば、日本人のオイシイ・・という感覚には合わないのではないかっていうこと。これは説明が難しいのですが、日本人にとっての食事のおいしさっていう感覚で食べちゃうと、まずく感じてしまうのではないでしょうか。

でもいろいろあるんですよ、イギリスには。
フィッシュ&チップスだって、日本的に見たら、ただの白身魚のフライじゃねーか・・・と思って食べると大したことない。意外とコロモが堅いし。でも、これがイギリス伝統的なファーストフードなのである・・と思って食べると、すごいおいしい。魚フライが立ち食いできるなんて、面白い。


オールソウルズ教会

紅茶だってそうですよね。今日本で買える紅茶だって相当質はいいですよ。ブレンドはイギリスで行っているものも多いし。

でも、イギリスで紅茶を飲んで、やっぱりおいしいなあ・・・・と感じるか、なんだ!大して変わらねえなあ・・・と感ずるかはあなた次第。

実際、水質の違いで向こうの方がおいしいようですけど、そんな水質の違いまで見抜ける人は少ないと思う。結局わからんっていうことになります。

で、そこで、紅茶として違いがあるのかどうかよりも、その文化ですね、紅茶がなくては毎日仕事さえ進まなくなるような紅茶大国である英国である・・・というバックをしみじみ感じながら紅茶を飲んでみると、やっぱりおしいしい。
なんだ・・気分の問題じゃねえか!と言うなかれ。
第一、人間の食事のおいしいという感覚なんて、半分以上見た目で決めてるようですよ。つまり、これは絶対オイシイという先入観が大きいんだと・・・あるいは以前食べておいしかったという経験的な先入観でおいしく思ったりするみたい。

それにね、日本人の口に合うのかどうかだったらさ、絶対合うわけないんだよね。日本じゃないんですから。身もフタもないですけど・・・・

これは、食べ物だけじゃなくて海外旅行全般に言えることですけど、日本との文化の違いや価値観の違いを楽しめないと、どこの国に行って、何を食べても、大したことないです。
日本よりまずくて、不便で、なんか雑で、いい加減で。悪いことばっかりになって帰ってくることになってしまいます。そんなに日本人に都合良くできていないんだわさ、海外って。
せめて、妙な味な違いを楽しんで帰ってきてほしいな・・・って思います。

あ、個人的にひとつ言えば、イギリスはホテルやレストランでまともなディナーなんか食べるよりは、露店やパブで安っぽいものを食べたほうが、楽しめます。