音楽好きについて2003/05/03
旅行中には、メール友達/その母親/女性の友達、の3人の現地の人と話をしたのですが、3人それぞれに必ず共通する質問をされました。
それは音楽のことなのであった。
質問1・・・どんな音楽が好きなの?
質問2・・・イギリスのミュージシャンで好きなのは?
質問3・・・日本にも同じような音楽が流行っているの?

まあ、メール友達とその女友達に質問されたのは、当たり前なのかもしれませんが、彼の母親にも聞かれたときにはちょっとびっくりしました。
多分、60歳は過ぎていると思われるお母さんなのですが、もう当たり前のように音楽のことを聞いてきます。こっちが英国の少々古めのバンドの名前なんかを口に出すと、妙に納得しておりました。
この家庭が特に音楽好きというわけではなさそうです。立派なステレオ機材があるわけでもなければ、楽器が家にあるということもなかった。しかし、いきなり息子の友達が遠い国からやってきて聞いたことは、好きな音楽は?・・・・・なんて日本じゃ考えられない・・・・・・少なくとも自分の親は逆の状況だったら、こんな質問を、ぜ〜〜〜〜〜ったいしませんよ!きっと。


ニューイヤーズパレードでのバクパイプのバンド

でも、よく考えたら日本人だったらしそうな質問はまったく聞かれなかったんじゃないだろうか!
たとえば、”日本から飛行機で何時間かかったの”・・とか・・・・これって日本人だったら絶対聞くと思うんだけど・・”時差がどれくらいあるの”・・・・とか・・・・聞きませんかね? ま、あんまり興味もなく聞くことではあるんだけどね・・・・

そうそう・・・・結局興味がないことであれば、聞く必要がないのかもしれませんな。日本人は社交辞令的なことに慣れすぎたのかもしれません。無意味に間を持たすことって実は無意識にかなり多いのかもしれないなあ・・・・・ちょっと自分も反省してしまいます。

とは言っても、向こうの母親にしてみれば、あのとき話したことなんて、場を持たすための社交辞令的な質問であっただろうことも多分事実であります。
初対面の下手な英語の外国人に聞きたいことなんて、そうそうないであろうことも理解するのであった。

というわけで、英国人にとっての社交辞令的な質問の代表的なものは、なんと!音楽なのであった。
音楽の質問だけが妙に印象に残っております。

多分、音楽好きな国民性なんでしょうねえ・・・・・イギリス人の人生にとって音楽の必要性の高さと言ったら、こりゃもう日本人にとってのコンビニくらいの必要不可欠度になってるのではないでしょうか。・・・・・・・・・あんまりいいたとえではなかったか?

このメール友達は基本的に非常にシャイな人ではありました。あんまり饒舌なタイプではありません。でもですね、いっしょにニュー・イヤーズ・パレードを見ているときに、モニターのスピーカーから自分の好きな曲が流れたりすると、思わず口ずさんで唄っていました。
こっちは、あら〜唄ってるよ〜・・・・・などと思いながら聞いているんですが、意外にウマイですね。音痴とかっていないのかね英国には・・・・・・。

というわけで、今回あらためて気づいた英国人の人生の幸せのために不可欠なものといえば、
1 音楽
2 紅茶かコーヒーあるいはビール
3 花や緑などの庭
4 犬などのペット
5 フットボール

ということになるようなのであった。基本的には内向的ではありますね。

自分がお邪魔した家では、この中でペットだけはいないようでした。
ま、そりゃ人それぞれですね。