ロンドンのファッション2001/06/16
ロンドンのファッションといっても、最新のロンドンファッションのことではありません。ロンドンの普通の人が着ているものを見た印象であります。

みなさんだいたい想像はつくかと思うんですが、得てして暗い色が多いです。とくに冬は、もう真っ暗・・・・・・・・・濃紺・・・濃い灰色・・明るい色なんて見なかったような気がします。

自分の場合、冬には濃いベージュのオーバーコートだったんですけど、これは日本的に見たら全然普通に地味であります。
しかし、ロンドンの冬に着ていると、ああ、なぜかずいぶん明るい色に見えてしまうから、あら不思議。こんな派手な色着てていいんだろうか・・・などという気になってしまいます。一人だけあか抜けた色を着ている日本人観光客になってしまったような気がして、ちょっと焦った記憶があります。


セントメリンボーン教会

ま、実際はそれほど目立ってたわけでも、浮いてたわけでもないでしょうから、いいんですが、しかしあんな色でもほかに着ている人を見かけないとは・・・ほんとロンドンの人たちの着ている物は暗いです。
よく言えば、シックと言うことになるのでしょうかね。ともかく暗そうな色がほとんどです。
特に女性は、あんまり黄色とかオレンジとかは着ていかない方が身のためかもしれません。

さて、夏はと言うと、さすがに薄い色も多かったような気がします。夏の場合は、白でもベージュでもブルーでもOKでしょう。しかししつこいようですがあんまりドギツイ色はさけた方がよろしいかと・・・変な商売やってる人間だと思われるかもよ。

とにかくオックスフォードサーカスなどという、700万都市ロンドンのド真ん中を歩いていても、ファッションで驚くようなことはなかったです。

これは北海道在住の自分が思うのだから間違いない。みーんな地味目です。
とくに男のほうは、もう黒・・・・濃紺・・・がほとんど。どうしてああみんなスーツ着ているんでしょうか、観光客でさえ。
Tシャツにジーンズなんていったら、そりゃバックパッカー・・・ていうことになるみたいです。西欧男性の休日の着る物は、カラーシャツが標準のようです。ポロシャツでさえ、ちょっとラフな感じです。

しかしサラリーマンのスーツ姿がきちっとキマっているかと言えば、なんかどーもだらしない感じなんだよなあ・・・どうしてなんでしょ。
しかも肩にバックを引っかけて持ってるから、スーツの襟が開いてたりして、どーもファッショナブルとは無縁の人たちのようです。
ああ、あの世界を一世風靡したパンク・ニューウェーブファッションはいったいどうしたのか!・・・と言いたいところですが、ロンドンのファッションセンスはだいたいそんなもんです。

しかし、地味な色のフォーマルウエアで、しかもちょっと崩れて着ているという感じがロンドンなんだよなあ・・・・あの、ちょっと疲れたサラリーマン風にするあたりが、いいわけです。
これがイタリアあたりになると、スーツも明るい薄い色が多くなって、素材も軽くて柔らかくなるわけです。日本だと若い人だとばっちりフォーマルにキメてしまいますね。でもそうじゃなくてカッチリした暗い色のスーツを、やや無造作に着てしまうわけで、そこがかっこいいんだよな。
その格好良さがわかった人は、ロンドン好きになれます。
パリのほうがファッショナブルだー!と思う人はちょっと違うんだよな。

ま、とは言っても、全体的にはあまり着ている物に気を使わない人種のようですぞ。